2012年9月30日

「言葉」というのは「色」と似ている

ちょっと前の年寄りは、信号機の「青」を「緑」と言った。昔はきっと「緑」で正解だったのだろう。でも今は「青」が正解だ。見た目の色が違っているから? いや、そうじゃないと思う。なぜなら、俺が子どものころ、信号は「青」だと教わったが、年寄りは同じ色を見て「緑」だと言っていた。

 俺がピンクと思っているものだって、若い子からすれば、ショッキング・ピンクとかビビッド・ピンクとかパステル・ピンクとか、いろいろあるのだと思う。いや、俺がピンクと思っているのが実は「赤」に入っているのかもしれないし、もっと違う色なのかもしれない。

 「にやける」の正解が1割だったからといって、残り9割が同じ意味を共有しているとは限らないけれど、半数くらいは「大体同じ意味」を共有したはずだ。1割しか正解されない「言葉」の「意味」は、より多数が共有する「意味」を正解として良いんじゃないだろうか。
「まったり」「がっつり」多用=20~30代の半数超-「にやける」正解は1割台

20~30代の6割以上が「ゆっくり、のんびりする」の意味で「まったりする」を使い、7割の人が「にやける」(なよなよしている)の意味を取り違えていたことが20日、文化庁の国語に関する世論調査で分かった。  言葉遣いに気を使っている人は、10~50代の各年代で8割を超えるなど、過去2回の調査と比べ最多だった。  一方、話し言葉として新語を普段使うか尋ねると、「まったり」や、「しっかり、たくさん」という意味で「がっつり」を使うと答えた人は10代でほぼ半数、20代で6割を超えた。  「中途半端でない」という意味での「半端ない」、「正反対」を表す「真逆」を使う人も10代で6割を超え、10~30代を中心に新語を使う人の割合が高かった。  一方、「にやける」や「割愛」(惜しいものを手放す)の意味を正しく理解していた人は1割台にとどまり、それぞれ「薄笑いを浮かべる」、「不要なものを捨てる」と間違えている人が多かった。「舌先三寸」を「口先三寸」とするなど慣用句の誤用も目立った。  文化庁国語課は「言葉は変わっていくので、全て誤用と言い切れない」とする一方、「意味を理解せぬまま誤った使われ方を見聞きし、そのまま覚えてしまうのではないか」としている。(2012/09/20-17:10)

寝姿ドーン

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シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム


いやー、面白かった。まさにジェットコースター・ムービー。前作に負けず劣らず、二番煎じ感もなく、良い映画だった。続編出たら観るだろうな。ちなみに、小説は読んだことがない。

砂漠

砂漠
前半は真面目に読んでいたが、途中から飛ばし飛ばしになった。読むのをやめても良いレベルだったが、とりあえず最後まで到達。読後感は、「時間がもったいなかったかなぁ」。amazonでの評価はやたら良いが、お勧めしない。

2012年9月29日

酒呑まれ

酒呑まれ

酒好きで、酒に呑まれる著者の酒にまつわる半生を綴った本。前半、酒を飲み始めた小学生のころの話には思わず吹きだし、中盤から後半、著者の飲み方になんとなく共感を覚える。思わず酒を飲みたくなる一冊(そして実際に飲んだ)。

『境界性人格障害のすべて』から (4)

境界性人格障害(BPD)のすべて

上記の本からの要約・抜粋は、今回を最終回にしようと思う。全体的には治療者向けの本ではあるけれど、自分自身、あるいは家族・友人がBPDである人が読む価値は充分にある。

ただし、書いてある症状・性格を自分自身に当てはめて考えないように。何を隠そう、俺自身がその罠にはまりかけ、「あぁ、俺ってBPDなのかもしれない」という気持ちになっていた。これでは、テレビで『本当は怖い家庭の医学』を観ながら不安になる人を笑えない。

さて、BPDの根底にあるもの、それは「安心感の欠如」である。本来であれば、0歳から5歳の間に父母から与えられるべき安心感が、身体的・性的虐待、あるいはネグレクト、離婚などで、充分に与えてもらえないことがある。こういう家族を、機能がうまく作動していないという意味で『機能不全家族』という。その後、小学校に入ってしばらくの間、安心感の欠如は症状として表面には出てこない。この時期を潜伏期、潜在期と言い、またギャング・エイジとも言う。同世代の同性とグループを作って遊ぶ時期で、心と体が安定している時期だからだ。そして思春期に入ると、情動の不安定性が出てくる。幼児期のツケがまわってくるのだ。

最後に、アメリカのエール大学精神科のリッズ教授が挙げる『健康家族の三大条件』について。

1.夫婦間同盟 なにがなんでも妻を守ってあげる
2.世代間境界の確立 祖父母に口出しさせない
3.性別役割の明確化 父は男性モデル、母は女性モデルになる

これには、特に3番に関して異を唱えたくなる人もいると思うが、あくまでも参考程度に知っておいて損はしないと思う。

また2についてであるが、子どもの責任は、成長して最終的には子ども本人が取るとしても、それまでの最終責任は親が担うことになる。その最終責任を担うことのない人(祖父母や親せき)に口出しをさせない、というのが世代間境界の確立である。

以上、かなり少ない分量の抜粋・要約であったが、この本に関してはこれで終わり。

<関連>
『境界性人格障害のすべて』から (1)
『境界性人格障害のすべて』から (2)
『境界性人格障害のすべて』から (3)
人は成長する、たとえどんなに歳をとっても

グラスぺろぺろ

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ツイートまとめ

「自分は常に助ける側である」という勘違いが、障害者福祉に関して「国の税金が余計にかかる」といった発言をさせる。日本人の多くが、自分の納めた税金以上の公共サービスを受けているんじゃないのか。それにもし日本の納税額ランキング一位の人であっても、そんなことを言う資格はない。
診察室では、ちょっと鈍感な医師を演じる。精神科医が鋭敏さを表に出すと、患者に「何でも見透かされる」という恐怖感を与える。患者が統合失調症の場合は特にそうで、「あなたが言わないことは分からない」くらいでちょうど良い。
統合失調症の治療は、特に初発の場合、その場しのぎじゃダメ。「この人を今後も病院につなぐ」という気持ちが大事。だから「だまして来院させて入院」は最悪の一手。
自分しか読めないカルテ、紹介状に存在価値はほとんどない。
「無人島で生活するなら何を持っていくか」という質問は、その無人島の位置や大きさによって答えが違ってくる。多くの人がイメージするのは南の島だと思うが、寒冷地域にも無人島はあるはずで、話はまずそこからだと答えると「細かい!もういい!」と言われる。そんな大雑把さじゃ無人島生活ムリだろ。

生活の裏側

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2012年9月28日

『境界性人格障害のすべて』から (3)

境界性人格障害(BPD)のすべて

今回は、SET(支持、共感、真実)のどれかが欠けた場合についてである。

支持が充分に伝わっていないと、BPDの人は、
「自分を心配していないか、自分との関わり合いを避けている」
と言って、こちらを非難する反応を示す。
「私のことなんてどうでも良いのね!!」
と彼らが責める時は、たいてい「支持」がうまく伝わっていない。

共感がうまく伝わらないと、
「あなたには私の気持ちなど分からない」
と、自分の気持ちが理解されていないという気持ちを引き起こす。そして、BPDの人たちは、分かってもらえないという理由を掲げて、コミュニケーション拒否を正当化する。

最後に、真実がうまく伝わらない場合であるが、さらに危険な状況が生じることになる。支持と共感だけが伝わってしまった場合、BPDの人たちは、相手の容認を自分にとって最も都合の良い形で解釈し、自分にかかわる責任を相手が引き受けてくれる証しか、そうでなければ、自分の考え方、感じ方が全面的に受け容れられ支持されていると理解されてしまう。まっすぐに向き合う姿勢による「真実」が伝わらないことには、BPDの人たちは相手にしがみつこうとする態度をいつまでも続けてしまうことになる。

今回はここまで。

<関連>
『境界性人格障害のすべて』から (1)
『境界性人格障害のすべて』から (2)
『境界性人格障害のすべて』から (4)
人は成長する、たとえどんなに歳をとっても

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まずはカメラ目線。

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真剣な眼差し(笑)

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食い入るように見つめる(笑)

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「えーっと、離乳食はあるかな?」

でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相

でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相
この本は非常に面白かった。面白いなんて感想は、この事件でやり玉に挙がってひどい目に遭ってしまった教師にとっては腹立たしいかもしれないが……。それにしてもひどい両親がいたものだ。モンスター・ペアレントという言葉では生ぬるさを感じる。もはや病的レベルなのだ。

この本に出てくる原告の母親は、自分にアメリカ人の血が入っているに始まり、様々な嘘のプロフィールを言い連ねる。そして、それが裁判所で暴かれると、それを覆い隠すような嘘を塗り重ねていく。その嘘の上塗りがなんとも痛々しい。こういう嘘をつく輩に、ロクな奴はいない。いや、そんなにすぐバレるような嘘をつく奴なんていないだろ、と思うかもしれないが、皆が思っている以上にそういう人というのはいるものだ。ただ、嘘に気づかないだけで。

これは是非とも学校関係者に読んで欲しい一冊。

影のおねしょ

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干した布団にうつる影がおねしょに見えてw

2012年9月27日

『境界性人格障害のすべて』から (2)

境界性人格障害(BPD)のすべて

BPDの人とのコミュニケーションの取り方が「SET」として紹介されている。これはセント・ルイスにある病院で開発された方法で、

支持(Support)
共感(Empathy)
真実(Truth)

の、それぞれの頭文字を取ったものである。

まず、支持について。
これは、相手を気遣っているという個人的な気持ちを表明することである。例えば、
「あなたがどんな気持ちなのか、私はとても心配しています」
「君が苦しんでいるのを心配している。愛しているから力になりたい」
といった感じである。ここで大切なのは話し手自身の気持ちで、心から力になりたいと思っていることを伝えること。

次に、共感について。
これは、相手の混乱した気持ちを受け止める姿勢を表すことである。ここで大切なのは、決して同情と混同しないことである。なかなか難しいのだが、本書に従うと、共感は、
「どんなにつらいことでしょう」
「君はこれまで苦しんできたんだから、もう耐えきれなくなったんだろう」
「これ以上、先へ進んでいく気力をなくしてしまったんだね」
といった表現が良くて、
「かわいそうに……」
とか、
「どんなにつらいか、よく分かります」
とかは良くない。支持と違い、あくまでも強調されるのは相手の気持ちであり、こちらの感情ではない。共感は非常に分かりにくいが、「相手の憤りや悲しみや混乱した気持ちを言葉にしてあげる」といったところだろうか。決して、こちらの感情を言葉にすることではない。

最後に、真実について。
これは、現実と言っても良い。
「あなたに関わる最終的な責任は、あなた自身にしかとれない」
ことを伝え、
「こちら側に、どれほど力になろうとする気持ちがあっても、最終的な責任は、あなた以外の誰にも肩がわりすることはできない」
ということを表明することである。支持がこちら側の、共感が相手の、それぞれ気持ちを主観的に述べるのに対して、真実では、今の問題を認識して、解決に向けて何がなされるべきかを述べることが主体となる。ただし、非難・叱責というかたちになるのは避けなくてはならない。例えば、「だからこういうことになったんだ」とか「自分のまいた種なんだから……」とかは良くない。

今回はここまで。
次は、SETのどれかが欠けた場合の反応について。

 <関連>
『境界性人格障害のすべて』から (1)
『境界性人格障害のすべて』から (3)
『境界性人格障害のすべて』から (4)
人は成長する、たとえどんなに歳をとっても

昨日で生後7ヶ月!!

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昨日で生後7ヶ月!!
これまでは無事にすくすくと育ってくれた。

サクラからしたら曾祖父にあたる妻の祖父が体調を崩しているので、現在はお見舞いで女2人帰省中。

そうそう、9月24日の夜には弟から連絡があり、サクラの一学年下になる従弟が生まれたとのことだった。俺の母からしてみたら、昨年5月から今までで孫が3人生まれて、2人から一気に5人に増えた。何人まで増えることやら。

古びた石階段

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火怨 北の燿星アテルイ

火怨 上 北の燿星アテルイ
火怨 下 北の燿星アテルイ
上下巻と一気読み、そして泣いた。読み始めるまでは、歴史小説かぁ、ちょっと固そうだなぁ、なんで買っちゃったんだろうなぁ、厚くて本棚の場所をとっているから早めに読まなきゃだな、くらいのレベルだった。ところが、読み始めると、そこに描かれている漢気に胸打たれて、それに知略謀略の見事な成功が痛快で、ぐいぐいと読まされた挙げ句に、最後は泣いた。

タイトル、サブタイトルともにちょっとダサくて手を出さない人が多いかもしれないのだが、これを食わず嫌いはもったいない。

2012年9月26日

『境界性人格障害のすべて』から (1)

境界性人格障害(BPD)のすべて

境界性人格障害を、以下、疾患名の略語であるBPDと記す。

BPDに関する詳しい説明は本書を読むか、Wikipediaでも参照してもらうとして、ここでは、この本に書いてあったことで印象深かったことを記す。

BPDの人には、完璧主義者が多いが、逆に積み上げてきたものを一気に手放す傾向もある。それは、BPDの特徴である「理想化とこき下ろし」という態度と根底は同じである。本書の例え話で分かりやすかったのは、
足を痛めた人がそうするように、BPDの人たちは足を引きずって歩くことを学ばなくてはいけません。ベッドに横たわったままの状態では、筋肉が委縮して収斂してしまいますし、逆に運動が激しすぎれば、傷ついた足をいっそう悪化させてしまいます。そのかわりに、足を引きずりながら、体重をかけすぎないように痛めた足をいたわりながら、徐々に力をつけていかなくてはいけません。BPDの治療についてもそれと同じように、力のかけ方を配慮しながら前に向かっていく姿勢が大切です。
という部分。できるところまでは徹底的にやり、それができないのなら、すべて放棄する。その極端な思考を少しずつ変えていくことこそが大切なのだ。このことは別の例え話でもしてある。
自分につける成績に、「優」か、そうでなければ「不可」の、どちらかしか選ばないのです。(中略)配られたカードでプレーするのを嫌がるBPDの人たちは、毎回パスを宣言して掛け金を失いながら、いつかはエースが四枚揃うチャンスを待っています。確実な勝利が保証されなければ、配られた手札でプレーをしようとは考えません。状況が前向きに変わり始めるのは、上手にプレーすれば勝つこともできるのだと気がついて、自分の手札を受け入れられるようになったときなのです。

今回はここまで。

<関連>
『境界性人格障害のすべて』から (2)
『境界性人格障害のすべて』から (3)
『境界性人格障害のすべて』から (4)
人は成長する、たとえどんなに歳をとっても
リストカッターに対する友人や家族、治療者のあり方

寿司屋にて

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せっかくだから特上1900円を。

黄色い蜃気楼

黄色い蜃気楼
船戸与一が描くクライム冒険小説。船戸の文章は凄くクセがあると思うが、それが妙に心地いい。ハマって一気に読んでしまった。船戸の本で評価の良いものは何冊も買い込んでいるので、またしばらくしたら読むことにする。お勧め。

くさり

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2012年9月25日

徒労感でいっぱいになってしまった議論

きっかけは、ツイッターで書いた一文だった。
精神科医は患者を薬漬けにしたら儲かる、という都市伝説はどうにかなりませんかね……。薬を一錠増やすごとに○円入るとか、そんなせこい商売と思っているのかとw
この俺の発言に対して、まったく見ず知らずの人が、
すみませんが、とんでもない誤診、誤処方をする精神科医がいるんです。まっとうな精神科医の方なら、そういった誤診、誤処方をする精神科医を、都市伝説とか言わず、まずどうにかしてください。お願いします。
そんなこと、お願いされても困る。しかも、細かい点ではあるが、「都市伝説」のさすところが違う。だれも、誤診・誤処方をする精神科医がいることを都市伝説とは言っていない。大量処方で精神科医が儲かるということが都市伝説だと書いたのだ。普通に読めば、それ以外の意味にはとれないとは思うが……。とはいえ、そのことだけ指摘するのも気がひける。一応、相手の言い分も聞いたうえで、間違いだけは指摘しておきたい。
そういう医師がいるのは確かです。紹介されてきた患者が大量の薬を飲んでいるのはよくあります。まぁ精神科に限りませんが。それは精神科医の能力の問題で、大量処方で儲かるってのは都市伝説です。
これだけ書いて、ふと、相手の「お願いします」に対しては返事していないことに気づき、 追加。
さらに言えば、精神科に対する誤解が蔓延していてどうにもできないので、まっとうな医師に当たるまで探してもらうしかありません。
と回答。すごく真摯な答えだと、自分としては思う。これで納得してもらえると思ったら、
大量処方で儲かるかどうか、都市伝説かどうかに興味はありません。まっとうな医者を探すことが簡単ではない。誤診、誤処方で何年も無駄にした人がいる。それをどうにかするのが精神科医としての責任ではないですか。まっとうな医師を探すしかありませんでは無責任です。
都市伝説かどうかに興味がないとは……。なんだか最初の俺の論点からずれていく……。確かに、誤診で苦しんでいる人がいるのかもしれない。何年も無駄にしている人がいるのも確かだろう。でも、それに対して、俺がなにかをどうにかする責任があるのか? この人は、いったい俺になにを期待しているのだ? いったい俺のどこが無責任なんだ? さっぱり分からない。そこで、素直に教えを乞うた。
しかし、どうにかしろと言われても、どうしろってんです?
返事が、これだ。
毒舌セカンドオピニオンと同じように適切な患者へのアドバイス、必要なら誤診、誤処方を行っている医師へ意見すること。苦しんでいる人がいると認識しているなら、何かするべきと感じるはずです。
ちょっと待て。まず、その毒舌なんとかってなんだ? 調べてみた。あぁ、あの人か。うまくいったセカンドオピニオン症例を集めて本を出していて、「私のところへきた患者のセカンドオピニオンはこんなにうまくいってます。みなさん、誤診で苦しんでいるんじゃないですか~」という本を出している精神科医で、読んでみたが労多くして益少なかった(益なしではない)。そりゃ、成功症例集めれば名医に見えるさ。
毒舌セカンドオピニオン
後出しジャンケンは楽なんだよ。まぁ毒舌ナントカに関しては良いとして、ところで、患者へのアドバイスって、俺が誰にするべきなの? どの人についての誤診・誤処方を、どこの誰に意見しろというのだ? 苦しんでいる人がいると認識しているなら、って、いったい誰が苦しんでいるんだ? いるかもしれないけれど、具体的に誰かまでは認識していないよ。こんな状態で、責任とか無責任とか言われても、あまりにズレすぎていて困惑するだけ。というわけで、返信。
患者として受診されたら、責任もってアドバイスしますよ。それが「責任」です。見ず知らずの人に、ネット上で誤診と判断して主治医へ意見するなんて「無責任」なことはできません。「毒舌~」を信頼されているなら、そちらへご相談ください。窓口が違います。
ここでだんだんと眠くなってきた。しかし、気になったので、この人のサイトをのぞいてみた。娘が何らかの精神疾患で、この人としては誤診だと思っていて、生活費のことなどとにかくいろいろ苦労しているみたいだ。が、しかし。どうして主治医を変えないのかの理由が、
今の主治医になんとかぎゃふんと言わせたい。だまって別の医者に行っては恐れ入りましたと驚愕しべそをかく顔が見れない。
おいおい、そんなことどうだっていいじゃない。誤診で娘が苦しんでいると思うのなら、まず娘さんを第一に考えてあげようよ……。あなたが主治医の泣きべそ顔を見るための戦いに、娘さんが巻き込まれているじゃない。なんだか、娘さんが可哀想になってきてしまった。

こうやって、ついつい深入りして調べちゃうんだよなぁ。

翌日、返事が来ていた。
それがあなたの限界ということですね。誤診、誤処方で被害者を出す医師に意見をすることがなぜ無責任なのか。むしろ意見しない方が無責任です。毒舌はネット上で診断するだけではありません。電話、FAX、可能な人は実際に会い話を聞いて診断していますよ。
そして、彼のツイートはこう続く。
こんなこと言っては失礼だと思うが、精神科医とこの場でやりとりすると落胆することが多い。医者の責任は、自分の患者に対してだけとは飽きれてしまう。医学の進歩、より良い治療に対する責任はないのか。ますます戦うしかなさそうだ。今日は疲れた。日本版バザーリア法制定実現!日本の精神医療大改革
この時点で、俺は彼をただの攻撃者だと認定した。要するに、自分の主治医への怒りを精神科医一般にぶつけたいだけだ。だいたい、俺は職業が精神科医というだけであって、俺の全要素が精神科医というわけではない。プライベートの時間は自分の好きなことを好きなようにする。少しでも精神科について知ってもらえたらと思って書く日記やツイートもあるが、それはあくまでも俺の個人的な時間に、個人の趣味や思い入れでやっているだけ。ふりかかる火の粉のごとく無闇に攻撃してくる人を相手に、黙っている気はない。こちらとしても遠慮する必要などまったくない。

オーケー、おやじ。あんたの心意気は伝わったぜ。そして、そのケンカ、買った。それじゃ、俺もギアあげて行かせてもらう。以下、俺のツイート連投をつなげたもの。
これまでのやり取りから感じられるのは、 あなたの未熟性と攻撃性、それと傲慢さです。最初のやり取りからよく考えてみてください。私が誰かから、誤診・誤処方について相談されたり助けを求められたりしましたか?
あなたから、
「誤診、誤処方をする精神科医がいる。 まっとうな精神科医なら、そういった精神科医をどうにかしてください」
とお願いされただけです。
この時点で、私にどうして欲しかったのですか?  
厚労省か精神神経学会に、誤診・誤処方をするけしからん精神科医がいるとでも訴えでればよかったのですか? 
苦しんでいる患者を助けるべきだと主張するべきでしたか? 
これまでのやり取りでは、誰からも誤診・誤処方について相談されていませんよね。そこで聴きたいのですが、あなたは「被害者を出す医師に意見をする」と言っていますが、私は誰に意見をするべきなのです?
被害者は誰なのですか? 
それが分からないのに、アドバイスをしろだの、意見をしろだの求められても、どうしようもないことくらい分かりませんか? 
そこで私はあなたがどういう意味でこのようなことを言っているのか考え、 あなたのサイトを見てみました。そして、要するにあなたとあなたの娘さんが被害者だ、ということなのだろうと推測しました。
それなら最初からそう言えば良い。

私があなたの立場なら、
「私の娘が誤診・誤処方の被害にあっています。お時間ある時で構いませんので、なにかアドバイスをください。詳しくは私のホームページを見てください」
とお願いします。しかし、あなたはごく一般論としてしか書いていない。私があなたの苦しみを察するべきですか?
子どもではないのですし、ホームページを作るくらいの能力があるのなら、人にものを頼むときにはどうあるべきかは分かっていますよね。あなたは丁寧な言葉を使ってお願いしますと言われていますが、中身は「まっとうな精神科医なら、自分の状況をどうにかしろ。なにも言わなくても察しろ」という態度に感じられ、まさに慇懃無礼です。
そして私があなたに未熟さを感じるのはここです。

あなたのホームページを見て、あなたの苦しい状況は分かりました。娘さんの状態が良くないのも伝わりました。そこで精神科医としてアドバイスをします。
あなたは娘さんを良くしたいのですか? 
それとも、あなた自身の自尊心や攻撃欲求を満足させたいのですか?
いまの主治医を変えない理由を読むと、苦しむ娘さんが可哀想です。父親として、そろそろ本当に娘さんのことを考えてみませんか。そこまで主治医に不信感があるのなら、病院を変わるべきでしょう。また「毒舌~」を信頼されているのなら、こんな場所で見知らぬ精神科医相手に助けを求めず、実際に「毒舌~」の医師に会いに行ってはいかがでしょうか。
きっと良い結果が得られるでしょう。
ただし、電話やメールではだめです。
もし仮に、私があなたに電話やメールでアドバイスをして、それで娘さんが悪化したとき、私に責任が取れると思いますか?
あるいは私が主治医に連絡して、主治医がその方針に従って治療して悪化したとき、 誰が責任を取りますか? 
私が責任を取れると思っているのなら、あまりに楽観的、いや、むしろそれは幼稚です。「毒舌~」の医師も同様、電話やメールでアドバイスはすれど絶対に責任は負いません。だから、私はあなたからどんなに無責任と罵られようが、責任感をもって「良い医師を探してください」と言い切ります。これを私の限界と言われればそれまでですが。

最後に繰り返しになりますが、どうか娘さんと真剣に向き合って、娘さんのためになると思うことを第一優先にしてあげてください。
一精神科医としての切なる願いです。
精神科医として振る舞う気はさらさらなかったが、やはり彼の娘さんのことは少し気がかりだったため、最後の一文にそういう気持ちを込めたつもりだ。

どこかにいるであろうオヤジに想いをはせる。はっきり言うが、あんたは、あんたのために戦っているだけだ。それなのに、それを「娘のために」という大義名分に置き換えている。娘もそのことはひしひしと感じているはずだ。実際にはオヤジは自分のために戦っているくせに、「お前のためだ」なんて言われて、喜ぶ子どもがいるか? 
「俺が誰のために仕事していると思う?、お前たちのためなんだぞ」
そんなこと言う親が尊敬されるか? 愛されるか? そう言われた子どもが反論できるか? 「お前のために」という重荷をただ背負わされただけじゃないか。あんたの娘さんの病気については何も言えない。しかし、あんたのその態度が、娘さんに悪影響を与えているであろうことは推察できる。

もう返事は来ないかと思った、わけもなく、こういう人は絶対に返信してくる。
たいした攻撃ですね。言われるまでもなく、娘に対して真剣に向き合っていますよ。話の流れが理解できていないようです。精神科医に対する謂れもない誤解について意見を述べてたのはあなたであり、それが誤解ではなく実際に被害者がいるということから始ったのです。
まったくもって、話の流れが噛みあわない。俺の最初の発言に戻ってくれ、オヤジ。大量処方で医師が儲かるというのは都市伝説だ、俺はそう書いているじゃないか。つまり、薬をたくさん出せば医者が儲かるというのは誤解ですよ、ということ。それから、オヤジの返信に対して「誤診・誤処方をする医師もいるのは確か」とも書いているでしょ。それなのに、
「精神科医に対する謂れもない誤解について意見を述べたてたのはあなた」
って、なんのことなんだよ?
「話の流れが理解できていないようです」って、理解できていないのは俺か?
もうさっぱり分からない。
ホームページの更新はしていませんが娘のことについてつぶやいていますので遡ってください。精神科医への誤解、大量処方で儲けている等について都市伝説と言われるより、実際の被害者の立場になり考えることが必要だと言っているのです。文脈を正しく理解できないようですね。
ツイートを遡るのはいやです、ごめんなさい。要するに、俺の文章なんてどうでもよくて、精神科医に文句を言いたかったということがよく分かる。「精神科医への誤解 = 大量処方で儲かる」だと何回か言ったはずなのに、「精神科医への誤解」と「大量処方で儲かる」が並列で都市伝説に結びついている。そして、その勘違いのまま突っ走っての攻撃モード。こちらの話など読んでもまったく理解しようとしない。もはや視野狭窄。どうやらオヤジの主張の中心は、「実際の被害者の立場になり考えることが必要」ということが建て前のようで、それなら、そこを論点にするべきだ。責任や無責任を持ち出したり、アドバイスをするべきとか、まして主治医に電話して意見するべきとか、それらはまったくもって無関係じゃないの? まぁ、実際のところ、オヤジとしての本題は下記のようなところだろう。

「ネットで誤診だと悩んでいる人がいたら、その人に連絡先を聞くか教えるかして、実際の様子や処方を確認して、誤診や誤処方だと考えたら主治医の連絡先を聞いて、そこへ電話するなり手紙書くなりして、その患者を救済することが、精神科医としての責任だ。さらに言うなら、良い医師、合う医師を見つけてくださいというのは無責任の極みで、それこそ悩みを聞いた精神科医が、患者近隣の良い医師を探さなければならない」

どう考えても、モンスターです。
本当にありがとうございました。

パパのワイシャツをかけられて

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ホテルの風呂の窓

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院長の恋

院長の恋
佐藤愛子を初めて読んだ。85歳でこれ書いたのか、と僭越ながらも感心してしまった。面白かったけれど、佐藤愛子の本を次々と読んでみようという気にはならなかった。

マネーボール

もの凄く面白かった。野球にはあまり興味がないのだが、それでもかなり楽しめた。野球の試合そのものはあまり関係のない内容でもあったし。

野球に興味はないと言ったものの、今年のパ・リーグの混戦模様は面白く、各チームのデータをザザッと眺めて「へぇ」なんて思ったのは確かだ。

お勧めの映画。

<関連>
プロ野球パ・リーグの順位表が面白い

2012年9月24日

ママの膝の上で

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まずはくつろぎモード。

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あっかん、

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べ。

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