2011年12月3日

盲人用信号機について

未だに音楽を鳴らしている盲人用信号機があるのが残念でならない。なぜ音楽が鳴る盲人用信号機はダメなのか。

目を閉じて音楽式の横断歩道を渡ってみると分かる。音楽だと、どっちからどっちに向かって歩いて良いのか分からなくなる。目が見える人にとっては、味気ない音よりは音楽の方が良いんだろうけれど。だったら、ピヨピヨ式なら良いのかっていうと、これまた微妙。多くの盲人用信号機が、一箇所だけでピヨピヨ鳴っている。結局それでは進む方向が分からない。

一番良いのは、『鳴き交わし』という信号機。
こっち側で「ピヨ」って鳴ったら、今度は反対側で「ピヨ」って鳴る。そうやって鳴き交わしてくれると、音と音が線で結ばれて、全盲の人でも渡りやすいんだとか。もちろん、誰かが手を貸してあげるというのが理想ではある。

さて、『鳴き交わし』に加えて、大事なことが音の種類。南北に渡る場合には「ピヨ」の鳴き交わし。東西に渡る場合には「カッコー」の鳴き交わし。そういう風に決まっている、のなら非常に素晴らしいのだが、どうもそうではないらしい。各県ごとに違うらしいのだ。少なくとも10年位前は違っていた。ある県では「カッコー」が東西、ある県では「ピヨ」が東西。これじゃ、おちおち旅行もしていられない。こういうことは本気出せばすぐに解決できそうなのに、予算だなんだとつまづいて進まないのが日本的。

皆さんの周りの盲人用信号機、どんな感じだろうか。

<関連>
盲人用信号機について、再び

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