2017年12月22日

優れた古典として後世に残したい 『アルコーリズム』


日本におけるアルコール依存症治療の草分け的存在である「なだいなだ」による本。著者が書いているように、もともとは手探りでの「患者向け教科書」だったものだが、治療者にも「役に立つ」と評価されたもの。

原著初版は1966年。そして改訂、追記などされた1999年版で絶版となっている。初版から50年以上が経過し、開放病棟での依存症治療が常識となったいまでは、「新鮮な驚きに満ちた煌めくような名著」とまでは言えないが、日本のアルコール依存症と治療における非常に優れた古典として、後世に伝えていくべき本ではなかろうか。

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