2017年9月4日

読書人生、損するところだった! 『亡国のイージス』


こんなスゴい小説を見逃していたか……。危うく、読書人生で大いに損するところだった。

ストーリーをまったく知らずに読んだのも幸せだった。だから、ここでも内容についてはほとんど触れないでおきたい。タイトルに「イージス」とあるとおり、海上自衛隊のイージス艦が関わってくるというくらいは書いても良いだろう。

どういうジャンルの本か、ということさえネタバレになりそうで書きたくない……。

いやはや、面白すぎる小説というのは、お勧めレビューが書きにくいものだ。



以下、多少のネタバレはOKという人に。

ストーリーは、スパイ小説と軍事・戦争小説、人間ドラマをうまく混ぜ合わせたようなものだった。戦艦やミサイルや銃器の名前が頻出するので、詳しくない人には場面が想像しにくいかもしれない。ただ、俺もあまり詳しくはないが充分以上に楽しめたので、きっと大丈夫。物語の中心はあくまでも「人」だから。SF小説が空想科学を土台にして「人間を描く」ように、本書も舞台はスパイや軍事・戦争ではあるが、描かれるのはそこに生きる人間たちだ。それもとても巧みに、そして熱く。

超絶お勧め。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントへの返信を一時中止しています。
一部エントリでコメント欄に素晴らしいご意見をいただいており、閲覧者の参考にもなると思われるため、コメント欄そのものは残しております。
また、いただいたコメントはすべて読んでおります。