2017年1月11日

質と量にくらべて値段が安い! 『脳からみたこころ』


言語、視覚、記憶、こころの構造という切り口で、「脳とこころ」というものに分け入っていく「一般教養書」。決して難解な専門書ではないが、かといって平易な入門書でもない。日本語はきれいで分かりやすいが、専門用語をすべて細かく説明してくれるわけではない。少なくとも高校生物程度の基礎知識は必要だ。

脳の研究というのは、事故や病気(あるいはその治療)で、脳機能に障害をきたした人たちを観察することで進んできた。本書では、そういう症例をふんだんに紹介しつつ、興味深い考察を重ねてある。

「少しだけ読み応えのある脳の本を読んでみたい」という人には、質と量がともに揃っていて、しかもこの値段で買える本書を強く推薦する。

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