2014年2月28日

ツイートまとめ








マヴァール年代記

マヴァール年代記
架空の国マヴァール(作者の田中芳樹は中世のハンガリーくらいをイメージしているらしい)を舞台にした歴史小説(?)。俺の苦手な群像劇なのだが、まったく読みにくさがなくて文句なしの面白さ。分厚いけれど、良い本に出会えて良かったと思った。蔵書決定。

誕生日を仕切り直す

DSC_1911
昨日、改めて誕生日のお祝いをした。ご機嫌に食事していたけれど、食欲はまだ本調子じゃないのかな?

さて、このブログにサクラが初登場して2年たったわけだが、2歳の誕生日で引退してもらうことはずいぶん前から決めていた。今回載せた写真は昨日撮ったもので、それ以前に撮りためたものがあるので、これが最後というわけではないが、そろそろ引退時期が近いことは確かである。

2014年2月27日

医師は最善を尽くしているか― 医療現場の常識を変えた11のエピソード

医師は最善を尽くしているか― 医療現場の常識を変えた11のエピソード
アメリカの外科医が書いた本。医学生・研修医にぜひとも読んでみて欲しい本。分量のわりに3200円というのが痛いが、間違いなくモチベーションは高まる。

筆者があとがきで述べている、医学生・研修医に勧める5つのことというのが、本文にもまして印象に残った。

1.筋書きにない質問をしなさい。
患者を診察する時、医学的な質問以外に、例えば「好きなスポーツは何か」(映画でも音楽でもテレビでも何でも良い)といったことを聞く。するといろいろな反応がかえってくる。そして話を聞き、カルテに書く。著者は言う。
「患者は右ソケイ部ヘルニアの46歳男性ではない。患者は46歳の元葬儀屋で、葬儀ビジネスを嫌っており、ソケイ部にヘルニアがあるのだ」
こういう質問は、患者だけでなく看護師、看護助手、医療事務といった人たちにもどんどんする。会話がどこまで続けられるかやってみる。それがいつも役に立つというわけではないけれど、人とのつながりは大切だ。

2.不平を漏らすな。
不平だらけの俺には痛いアドバイスである。著者はこう言う。
「医療現場において、医師が不平を漏らすのを聞くことほど、周りのやる気を奪うものはない」
医療は野球と同じチーム・スポーツだが、野球と違って、困難な局面で駆け寄ってきてくれるコーチはいない。医師は自分で自分を励まさなければならない。

3.何か数えろ。
とことん単純化して言えば、科学とは「数える」ことである。対象は何でもいい。決まった時間に何人の患者を診たか、何人が外で待っていたかでも良い。研究費も要らない。
「ただ一つの要件は、それがあなたにとって興味を惹く対象だということだけだ」

4.何か書け。
論文でなくても良い。ブログでも良いし、完璧を目指す必要もない。
「あなた自身の世界を観察してくれる他人を加えることだけが必要である」
「書くという行為は、仕事から一歩身を引き、問題を見通す機会を与えてくれる」

5.変われ。
新しいアイデアに対する反応には3つある。初期採用者(アーリーアダプター)か、後期採用者か、変化に抵抗し続けるかだ。著者は、医師は常にアーリーアダプターになるよう助言する。
「今やっていることの不十分さを努めて認めるようにし、そして解決法を探すようにしなさい」

そして最後に、こうまとめる。
「何か新しいことを試し、何か変えてみなさい。何回成功し、何回失敗したかを数えなさい。それについて書きなさい。どう思うか人に聞きなさい。そして、会話がどこまで続けられるか試してみなさい」


蔵書決定。

誕生日のドタバタ

IMG_8425
予定通り、定時に病院を出た。家に帰ると料理の準備が大詰めを迎えていて、俺はしばらくサクラと遊んでいた。よしよし、今日も元気だ。

IMG_8426
料理が完成し、テーブルに並べて写真を撮っていると、
「あ……、ウンチしてる」
鼻が敏感な妻がニオイに気がついた。

IMG_8427
オムツを替えようとすると、ありゃ、ちょっと下痢とまではいかないが、不消化便。とりあえずお尻をきれいにして仕切り直し。ハッピーバースデーを歌った。ロウソクを吹くのは本人が嫌がったので妻が消した。

IMG_8432
誕生日プレゼントで買っておいたぽぽちゃんを出して見せて、ひとしきり終わったところでさぁ食べようかというところで、ちょっと不機嫌になりだしたサクラが、吐いた。その後はすぐ元気になったが、それからも何回か吐いた。吐く直前には不機嫌になる。これは気持ちが悪いからだろうね。

IMG_8433
体調不良なサクラのために改めてジュースを買いに行こうとコートを羽織ると、
「イヤの、イヤの~」
といってコートの端をつかんでくる。出かける前の様子が分かるんだね。妻がコッソリ買い出しに行き、ジュースをたっぷり飲んで、それからお風呂に入って寝た。夜には一回だけ咳き込んで起きたけれど吐くことはなかった。全体的には元気なのでご心配なく。

去年の誕生日会(平成25年3月2日)にはけいれん騒動があったし……。来年こそは何ごともなくお祝いしたいなぁ。

2014年2月26日

ごめんで済むなら

「ごめ……」

そこから先が出なかった。残りは、ん、だけ。文字にしてみれば、たった一文字。正確には、「め」も薄くしか出せなかったから、謝るのに必要な心のハードルが、「め」と「ん」の中間にあって、どうやら私の舌がそこでつまづいているようだった。私は、ため息をつきながら玄関を出た。こんなに足取りの重い出社は久しぶりだ。

昨夜、帰宅した私をいつものように笑顔で出迎えてくれた妻。いや、いつもより浮き立った笑顔だったかもしれない。どうしたの、今日はやけにご機嫌だね。そう声をかけた途端、妻の笑顔はみるみる冷めていった。用意されていた豪華な料理は、妻の冷めた笑顔とは反対に温かく、その差が、なんだか怖かった。妻がこんなに手の込んだ料理を作るからには、何か理由があるはずだった。それを思い出しさえすれば良いはずだ。いや、良いかどうかは分からないが、この空気が多少は改善するはずだ。考え事をしながら食べる料理は、どれも味が分からなかった。仕事で疲れて帰宅して、どうしてこんなに気を遣わなければいけないのか。だんだんと腹が立ってきた。無言のまま食事を終えて風呂に入り、ビールを飲もうと冷蔵庫を開けた。ビールは切らしていたが、小ぶりのシャンパンがあった。妻は先に寝室に行っていた。私はキッチンに立ったまま、シャンパンをラッパ飲みした。

朝の会話は気まずくてぎこちなく、テーブルに置かれた弁当を無言でカバンに詰めて玄関に向かった。行ってきますと言った後、機嫌をなおしてもらうべく一応謝っておこうかと思ったが、うまく言葉が出なかった。少し急ぎ足で駅までの下り坂を歩いた。おそろいのマフラーを巻いて登校する高校生カップルが、笑いながらじゃれ合っている。その明るさが羨ましい。かつては私たちにもこういう時代があった。結婚して十年、高校生や大学生の恋みたいな情熱はないにしても、夫婦としてはうまくいっているほうだと思う。その証拠になるかどうか、妻と私は滅多にケンカをしない。だいたい年に一回くらいだ。そして、ケンカをした後は、こうやって重い足取りで出社することになる。最後にケンカしたのも、ちょうど今くらいの季節だったろうか。その時のケンカの理由は……。そこで、はたと思い出した。昨日は、結婚記念日……、だった。去年のケンカの理由も、同じだったのだ。

結婚記念日を忘れるなんてこと、男なら誰にだってある、はずだ。仕事をしながら、私は昨夜の妻の不機嫌さに対して苛立っていた。こちらは働いている身で、あちらは主婦。私のスケジュール帳には、黒ペンや赤ペンで書かれた仕事の予定がぎっしりだ。それに比べて、妻のカレンダーには浮ついたピンクで記念日が記されているのだろう。忘れた私も悪いことは重々分かっているが、少しはこちらの身になってくれても良いじゃないか。そんな考えが浮かんでは消えて、午前中の仕事は手につかなかった。

昼休み。弁当を抱えて屋上に行った。こんな時でも弁当を作ってくれるところには感謝しなければいけないな。そんな気持ちも、弁当箱を開ける瞬間までだった。弁当箱の中には、真っ白いご飯だけ。梅干し一つ入っていない。妻の不機嫌な顔が脳裡に浮かぶ。ご飯で真っ白な弁当が恥ずかしくて、周りにいる新人の女の子たちに見られないよう体をかがめながら箸を運んだ。口に入れたご飯は、美味しくもない。くそったれ。白い米を噛みながら、口の中で呟いた。そして、もう一口。さらに、一口。そこで、ふと気がついた。海苔が混じっている。よく観察すると、白いご飯だけかと思った弁当は、二層仕立てになっていた。底に白いご飯が敷いてあり、海苔が見え隠れして、さらにご飯がかぶせてある。私は、遺跡を発掘するような慎重さで、上段のご飯をすくって食べた。何かを隠すように盛られたご飯を取り除いてみると、弁当箱の中に、海苔で書かれた「ゴメン」の文字。昨夜、帰宅した私を迎えてくれた妻の笑顔が目に浮かんだ。ラッパ飲みしたシャンパンの泡が、今ごろになって胸の中で弾ける。小さく深いため息を一つついて、それから大きく息を吸い込んだ。
「ごめん!!」
弁当箱に頭を下げる私を、周りの新人たちが驚いて見ていた。

帰り道、酒屋によって大き目のシャンパンを買った。よくよく考えると、妻が謝る理由などない気がした。悪いのは、結婚記念日を忘れた私なのだ。去年も、一昨年も、その前も、毎年。ほとんど空白のカレンダーに、ピンク色で結婚記念日だけが書き込まれていて、その日を楽しみにしてくれて、その日を盛り上げようとしてくれる。そんな妻に、非なんてない。それなのに、妻は彼女らしい茶目っ気で弁当に「ゴメン」と書いてくれた。それを見て、私も「ごめん」と素直に叫べた。ゴメンで済むなら警察は要らない、なんて子どもの頃に言っていたけれど、こんな私とゴメンで済む関係でいてくれる妻は、大切な人だ。

ごめん、ゴメン、ごめん、ゴメン、ごめん、ゴメン、ごめん、ゴメン。

歩きながら口の中で繰り返していると、なんだか不思議な呪文のような気がしてきた。家に帰って妻の顔を見たら、この呪文を真っ先に唱えよう。まずは、絶対に、私から。続けて、ゴメン、と言いそうになる妻の唇をキスで塞いで、そして目を見てもう一回、私から、ごめん。

これからも一緒に。

そう願いを込めて。

思いやりのある子に育って欲しい

IMG_8428
子どもに期待するものは親によって様々だろうけれど、俺がただ一つだけ望むとしたら「やさしい子に育って欲しい」ということである。勉強や運動なんてものは、人並みでも人並み以下でも良い(もちろんできるに越したことはないけれど)。しかし、優しさや思いやりのない人間になったとしたら、それはつまり俺の親としてのあり方・関わり方が間違っていたということだろうと思っている。子は親を映す鏡と言うのは、もちろんすべてがそうだというわけではないが、大体においてその通りだろう。

IMG_8430
今のところ、サクラは優しく育っていると思う。俺の手のカサブタを見つけると、手をあてて、
「あーてーあーてー、とってー」(痛いの痛いの、とんでいけ)
とやってくれる(笑)

IMG_8431
昨日はヌイグルミを並べて、寝かしつけるようにタオルケットをかけていた。これだけなら今までもやっていたことなのだが、昨日はさらに人差し指を口にあてて、俺と妻に、
「シーッ、シーッ」
と静かにするよう促してきたのだ。どこでそんなことを覚えるのか知らないが、その姿に胸打たれた親ばかパパであった。

そして今日は、2歳の誕生日!!
よほどの緊急事態でもない限り、定時で帰宅して誕生パーティである。

困ります、ファインマンさん

困ります、ファインマンさん
Amazonで絶賛されているので買って読んでみたのだが……、うーん、俺なら星3つをつけるかな。決して面白くないことはないのだが、かといって寝る間も惜しんで読むというほどでもなかった(実際には寝る時間なんて勿体ないから4時起きでこの本を読んだのだが)。

図書館寄贈、にしようかと思ったけれど、いつか誰かが読むかもしれないので蔵書しておく。

2014年2月25日

精神科患者に対する東芝の素晴らしい応対!

当院に入院中の統合失調症の男性が、公衆電話から株式会社・東芝に、
「会長だけど、迎えに来て」
と電話をかけた。その時のやりとりは、大体こんな感じだったらしい。

「今どちらにいらっしゃるんですか?」
「A病院の精神科にいます」
「こちらからは誰がお迎えにあがれば良いでしょうか?」
「……分かりません」
「それでは、その点について、看護師さんとよく相談なさってはいかがでしょうか」
「はい、分かりました」

男性が看護師に、
「東芝に電話したらこう言われた」
と相談したことで、彼が幻覚妄想に左右されて電話をかけたことが発覚した。この東芝の対応が素晴らしいのは、男性の言葉を否定しなかったことだけでなく、情報がごく自然に看護師へ伝わるようにしたところだ。

そういえば、経済学部生だった頃の先輩が通販のテレホン・オペレーターのバイトをしていた。けっこう変な電話があるそうで、ある日のバイトでは若い女性の声で、
「赤ちゃんが欲しいんですけど」
と言われた。ユーモア精神たっぷりの先輩が咄嗟に、
「かしこまりました。お支払いはご一括ですか? それとも分割になさいますか?」
と答えたところ、女性は少し間をおいて、
「分割でお願いします」
それに対して先輩はこう答えた。
「かしこまりました。分割払いですと、手とか足とか、各パーツが個別発送になりますのでご了承ください」
ふふふ、と笑い声を残して電話は切れたそうだ。

こういう咄嗟の機転やユーモア、身につけたいね。

<関連>
精神科診療における笑いについて

やっぱり女の子、化粧が好き

IMG_8414
最近は、お菓子の袋などを持ってきて、
「あけて~、あけてよ~」
と言う。そして、自分で開けてみるように促すと、開ける素振りをしつつ、
「うーん、あかない、うーん、あかない」
と、たどたどしい口調で言うのだが、これが面白くて何度もやらせてしまう。

IMG_8420
オリンピックの総集編で、ある選手が両手で別の選手の顔を親しそうに挟み込んでいた。それを見たサクラはさっそく俺と妻に同じことをやり始めた。選手同士が抱き合えば真似をし、手を取り合ってバンザイをしている姿を見ればやっぱり一緒にバンザイをする。どうやら今は「マネ期」でもあるらしい。

2014年2月24日

副作用のリスクを「%」で説明されていませんか? していませんか?

「この薬では、10%に吐き気の副作用があります」
こういう説明をしたり、されたりしていないだろうか?
ではその10%とは一体なにを意味するのか? 
10人に1人が吐き気に襲われる?
あるいは、10日のうち1日は吐き気がきつい?
1日のうち2時間強で吐き気がする?
それとも365日24時間、普段より10%食欲が落ちる?

「この薬では、勃起障害が10%あります」
ではこれは?
10人に1人が勃起不全になる?
10日に1日は勃起しない?
10回のセックスのうち1回で失敗する?
10人のパートナーのうち、1人とはできなくなる?
今までより10%、持続力がなくなる? あるいは角度が下がる?

日本での共通理解として、「副作用が10%」と言えば「10人に1人」を意味する、と思っていた。しかし考えてみると、これはあくまでも医師である俺がそう思っているだけであって、患者や家族が同様の知識背景を持っているわけではないので、相手に誤解や余計な不安を与える危険性がある。

やはり、副作用のリスクは、「100人中で何人か」という伝え方をするほうが良いし、患者側も医師から説明を受ける際にはパーセントではない方法で伝えてもらうほうが、お互いに誤解がなくて良いだろう。



<関連>
リスク・リテラシーが身につく統計的思考法

サングラスがお好き

IMG_8371

IMG_8372

IMG_8373

IMG_8381

IMG_8386

IMG_8387

IMG_8388

IMG_8389

IMG_8391

IMG_8394

IMG_8395

IMG_8399

IMG_8400

IMG_8402

IMG_8411

2014年2月21日

トラムセットという鎮痛薬の副作用について知っておいた方が良いこと

「トラムセット」という鎮痛薬がある。これは、1錠中にトラマドール塩酸塩37.5mgとアセトアミノフェン325mgを含有している。アセトアミノフェンは「カロナール」という鎮痛解熱薬の主成分だ。

さて、トラマドールであるが、麻薬指定はされていないものの「弱オピオイド鎮痛薬」である。オピオイドと言われてもピンとこない人は多いと思うが、強オピオイドで有名なものにモルヒネがあると言えば、オピオイドがどういうものか大体の想像はつくと思う。

ある高齢者では、トラムセットの内服後から異常行動が出始め、処方医に報告した後で内服を中止させたら速やかに改善した。トラマドールは「依存性・精神作用が弱い」ということになってはいるが、そこはやはり弱いとはいえオピオイドである。

「トラムセットでないと痛みが抑えられない」
という人が納得して飲む分には良いと思うが、処方医は弱オピオイドを出しているという意識は持っておいたほうが良い。

言葉の成長

IMG_8367
子どもの言葉の成長というのは面白い。昨夜は、サクラをイスに座らせて、妻がテーブルに夕食の用意をした。しばらくすると、サクラがキッチンに立つ妻に呼びかけた。
「ねぇねぇ」
そしてこう言う。
「プン、プン、ねぇねぇ、プン」
サクラの前にはご飯茶碗があったけれど、スプーンがなかったのだ。

こういう具合に、ちょいちょい新しい言葉を覚えていくのが可愛らしい。

2014年2月20日

病棟では仕事ができない

処方や書類、その他もろもろの「患者や看護師と話す」以外の仕事が、病棟にいるとちっともはかどらない。

入院患者が34人いるのに対し、医師は俺一人。パソコンに向かって処方を調整するために考え込んでいる合間にも、看護師は34人分の新しい情報を次から次へと持ってくる。中には「便秘薬を処方して欲しい」など、処方調整で考え込んでいるこちらからすると「後にしてくれ!!」と言いたくなるようなものもある。中断された思考が立ち直る間もなく、断続的に声をかけられる。

話しかけてくるのは看護師だけではない。34人の患者が、それぞれのタイミングで、挨拶やら気分・体調の不良の訴えやら、時にはよく分からないことなんかを持ち込んでくる。「ちょっと待って」が通じないことも多く、やりかけの処方をそのままに席を外す。そして、パソコン前に戻って、また一から計画の練り直し。

皮肉なことだが、患者のことをゆっくり考えるのに、つくづく病棟は向いていない。

「ひとーちゅ」 と言えるようになったけれど

PICT0065
「お歳は?」と聞くと、
「ひとーちゅ」
と言えるようになったのだが、もうあと1週間て「ふたーちゅ」です(笑)

PICT0066
最近は、カメラで撮られた後には画像の確認をしに来るようになった。芸能人か(笑) さらには自分でデジカメを構えて、
「はい、じょーじょ(はい、チーズのことか?)」
と言う。まだうまくは扱えないので撮れないのだが、もう少ししたら子どもカメラを買ってあげようと思う。

キッズ・タフ・デジタルカメラ スリム

2014年2月19日

ツイートまとめ





タンポポを飛ばそう

IMG_8291

IMG_8289
まだまだ力不足で、なかなかうまくはいきません(笑)

IMG_8301

エラー防止策を人任せにせず自らも関わる意識を持つために一読して欲しい一冊 『ヒューマンエラーを防ぐ知恵』

ある男が避暑のため静かな田舎に引っ越した。ところが、早朝に近所のニワトリの鳴き声がうるさくて熟睡できない。そこで男は睡眠薬を買いに行った。この話の面白いところはここからこの男のとった行動である。男は睡眠薬をニワトリのエサに混ぜた。

ヒューマンエラーを防ぐ知恵 ミスはなくなるか
この笑い話を、事故分析と事故予防を考える上での重要な教訓であると本書は指摘する。

病棟で、Aさんの薬をBさんに飲ませてしまう誤投薬が発生した。この誤投薬は、これが初めてというわけではなく、何ヶ月かに1回くらい報告があがってくる。こうしたエラーを、個人の注意力不足のせい、あるいは資質のせいにしてしまうと、「今後はもっと注意しましょう」「あの人には負担のかかる仕事は任せないようにしよう」といった結論止まりになり、本質的な解決にはいっさい結びつかない。もっと建設的に、どうやったら防げるかを考えたり、そのための本を読んだりするのもチームリーダーである医師の仕事であり、また病棟医長としても大切なことだと考えている。

この本がどうだったかというと……、医療におけるヒューマンエラーに関して医学生時代から興味を持ってあれこれ本を読んでいたので、目新しいものはそうなかった。ただ、そういう類の本を読んだことがない医師や看護師には一度は読んでみて欲しい。特に医師には、病棟でのエラー防止策を看護師任せにせず自らも関わる意識を持つために一読して欲しい本。

病棟に寄贈。

2014年2月18日

すべての患者を好きになる必要はない

ある中堅のA看護師から、
「どうしても患者Bさんを好きになれない」
と相談を受けた。Bさんは30代男性で統合失調症だ。これに対する俺の答えはおおよそ以下のようなものである。

精神科の治療者(医師、看護師、作業療法士など)であるからといって、すべての患者を万遍なく好きになることは必要ないし、そもそも無理だし、むしろ好き嫌いのあるほうが良いということだってある。俺はBさんのことが好きで、ネガティブな気持ちがまったくないのに対して、A看護師はBさんを好きになれない。それはきっと、俺には見えていないところ、捉えきれていないところをA看護師が感じとっているからだと思う。だから、俺とA看護師のどちらが、Bさんが社会生活を送るうえでの欠点や改善して欲しい点に敏感にたくさん気づけるかというと、それは恐らくA看護師のほうである。我々精神科に携わる者は、自分の感情さえも診療・看護のツールとして活かさなければいけないのだ。

こういったことを説明した後、A看護師にはこうお願いした。

「僕には気づけないところを、Aさんはたくさん気づいているんだと思います。だから、好きになれない、嫌いだけで止まることなく、どういうところが苦手なのか、どのあたりが好きになれないのか、そういうことを僕に教えてください。そして、Bさんがそういうところを改善できるようにサポートしてあげてください。それは、Bさんを好きになれないAさんだからこそできることですよ」

A看護師は、患者を好きになれない自分に悩んでいたようだが、少し気分が楽になったということだった。そして、もう少し前向きに考えてみようと思う、と仕事に戻っていった。全ての患者を愛しなさい、なんてことを本気で言う上司・指導者がいるかもしれないが、そういう人はスタッフの気持ちに無関心なのだろうし、ひいては患者にもほとんど関心がないからそんなキレイごとを言えるのだろう。

レーズスフェント興亡記

レーズスフェント興亡記(上)
中世ヨーロッパを舞台にした、なんとSF小説。小川一水はSF小説家だと思っていて、この本を買う時には小川にしては珍しい歴史小説かなと思っていた。読んでみたら、歴史とSFをうまく織り交ぜてあり、文句なく面白かったけれど、中身に文句がないわけじゃない。こんなに魅力的な話をあっさりと展開させすぎじゃないのか!? できればもう少し厚めの本で、かつ上中下巻に分かれるくらいにしても良かった気がする。それくらいに、様々な人物に味わいがあって好感が持てて、彼らの活躍をもっと見たかったと思ったのだ。

さすが小川一水。蔵書決定。

一人歩き

IMG_8272
下り坂や段差があると、まだまだハラハラします(笑)

ところで、先日38℃台まで発熱したサクラ。小児科に連れて行ったところ、先生から、
「元気があれば、39度までは微熱」
という言葉を聞き、なるほどなぁと思った。

ぐんぐん元気になるサクラに対して、俺はまたしてもサクラの風邪をもらったのか、昨日の夕方からのどの痛み、全身の倦怠感、微熱(俺のは37℃台の本物の微熱)が出てきて、昨夜は妻子より先、9時前に寝せてもらった。

今のところ、サクラが風邪や下痢した後に俺が体調崩すのは、ほぼ100%だ……。病気の時に、つくづく精神科医がもう一人いればなぁと思う。あと1ヶ月半の辛抱だ。

2014年2月17日

ツイートまとめ





公園で遊ぼう! & イヤイヤ期?

IMG_8232
ついに「イヤイヤ期」がやって来た。いつかは通る道だと思ってはいたが、ここまで強烈とは……。

IMG_8233
「イヤイヤ期」というより「こだわり期」というほうが正確かもしれないが、風呂あがりに好きな服じゃないと泣きじゃくって着ようとしないし、外出する時はお気に入りの靴(すでに少し小さいような気がする)じゃないと履きたがらない。

IMG_8234
泣き喚いている時には悪魔のような大騒ぎっぷりだけれど、笑顔になれば天使なだけに扱いに困ってしまう。まだ2歳にもなっていないし、グズろうが叫ぼうが怒ったことは一度もないが、さすがにムッとすることもあって、
「あぁ、虐待ってきっとこういう時に起こるのだろう」
なんて思うこともある。

IMG_8235
いつかは俺も大きな声と怖い顔で「コラッ!」と怒る時が来るのかもしれないし、もしかしたら頭かお尻くらいは叩かないといけない時があるのかもしれないが、少なくとも今のところ、そんな気持ちにはなれない。

IMG_8237
これまでどちらかというと良い子すぎたので、今は、
「おお、君もちゃんと自己主張できるんだね」
という想いで見守っている。

IMG_8239
そういえば、最近は激しい夜泣き(?)も何回かあった。泣いて泣いて、「あっち」とリビングに行きたがる。俺が連れて行こうとすると、「ママ、ママ!」と言って俺の手を払いのける。普段はパパっ子と言われることが多いサクラだけれど、やっぱり土壇場ではママだよね。

IMG_8244
もうあと10日で2歳。うわー、なんだか早かったなぁ。でもまだまだ先は長いぞ……。

2014年2月14日

睡眠障害って何だろう?

ある高齢男性が眠れないというので詳しく聴くと、夜9時に寝て朝4時に目が覚めるらしい。寝つきが悪いのか、それとも夜中に何度も目が覚めるのかと尋ねたが、寝つきは良いし目が覚めることもない。しかし彼は「もっとゆっくり寝たい」と言う。7時間ぐっすり寝ているというのに、4時に起きてもすることがないから6時くらいまで眠りたいというのだ。

別の高齢男性は、なんと夕方5時に寝て0時に起きてしまうことを「眠れない」と表現した。彼は元漁師で、その時の習慣が抜けないそうだ。そして「朝の6時まで眠りたい」というのだが、薬を使って12時間以上も眠らせるなんてのは不健全としか思えない。
「せめて夜9時、できれば10時まで起きていましょう」
と指導するのだが、することがないからと言って夕方5時入床の習慣は変えようとしない。

また、不眠を訴える若い人に話を聞くと、「布団に入っても寝つけないまま、携帯でネットやゲームをして、ようやく朝になって眠る。だからきつくて昼ごろ起きる」ということが多い。また、することがないから昼寝してしまうという人も多い。こういう場合、「遅くても朝8時に起きなさい、昼寝はやめなさい」と指導して、睡眠薬はほとんど出さない。それでも彼らが生活習慣を改めることは少ない。

俺の場合、サクラと一緒に夜10時前に布団に入ると、必ず0時前後に目が覚める。それもかなりスッキリと。さすがにそこから行動開始というのも気が引けるので寝なおして、次に目が覚めるのが1時半前後、そして3時前後。そこで起きるかどうか迷うが、結局4時か5時くらいまで我慢する。起きる直前には毎回かならず夢を見る。良い夢も、悪夢もある。こういう睡眠習慣だが、不眠を感じたことは一度もない。

そこでふと考える。不眠、睡眠障害って何だろう?

先に挙げた3人の患者は、不眠というより睡眠障害というほうが適切で、中身は摂食障害と似ている。拒食症でガリガリに痩せた人を鏡の前に立たせて、鏡の中の自分の体にそって線を引かせると、実際よりも大きくはみ出して描く。彼らの目と脳では、自分の体がそういう風に見えているのだ。これを「認知の歪み」と言ったりする。睡眠障害も同様に、本人の認知・認識の歪み(頑なな8時間睡眠信仰、夜眠れないぶんを昼に補うなど)が関係しているものが多い。こういう睡眠障害というのは薬でどうにかなるものでもないし、どうにかしようとするべきものでもない。

<関連>

家族療法の秘訣

家族療法の秘訣
東先生の本は何冊か読んだが、これはその中でも東先生の論文集。こういう小論をまとめたもの(エッセイ集も同様で)を読むのは苦手な方で、やはり今回も読み疲れてしまったが、内容は日常診療に楽しみを与えてくれるものだった。

蔵書決定。