2013年4月25日

絶対貧困―世界リアル貧困学講義

絶対貧困―世界リアル貧困学講義
面白かった。「貧困地域の子どもたちカワイソウ」では済まされない、いろいろな裏側というものがあるということを知った。俺にできることは多い、が、俺がやろうと思うことは少ない。結局、こうした地域の人たちがいつまで経っても貧困から脱しきれないのは、俺のような俗人が多いからだろうと思う。

著者である石井の講演会などの後に、
「世界の現実を知り、呆然としています。私はどうすればいいのでしょう?」
と尋ねてくる人が多いそうだ。石井は毎回、同じように答える。
「それはご自身で決めることではないでしょうか」

そう、寄付するのも、もっと大きな行動にチャレンジするのも、自分が決めなければ意味がないことだ。そして、石井も言うように、「知ろうとする努力をする」ということだけでも良いのだ。石井はこうしたルポを書くことが自分にできることだと言っている。そんな石井の本を読み、こうして少しでも世間に広めていくことが俺のできることかなぁ、とそう思う。

お勧め。

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