2012年10月23日

週刊朝日の謝罪態度がひどい

「23日発売の同誌を、週刊朝日側が何のコメントも付けずに大阪市役所に送りつけてきた」
これが額面通りに、そのまま事実だとしたら、この謝罪の仕方はあまりにも常識ハズレだ。「謝り方も知らない」と言われるのも当然だ。橋下市長のこの怒り方からすると、きっと本当にただ雑誌だけ送ったのだろう。そしてそれは「送りつけ」という表現がぴったりの行為だ。もしかすると、謝罪文のページに付箋くらい貼ってあったかもしれないが、それだとますます癇に障りそうだ。

普通、こういう場合には、雑誌を送るだけでなく、謝罪文を同封し、可能であれば直接に面会して、あるいはせめて電話ででも謝罪するのが常識だ。面会や電話までは求めすぎかもしれないが、それでも少なくとも謝罪文くらいは同封するものだ。

「この度は弊社の記事で大変にご不快にさせたこと、心から謝罪申し上げます。○○ページから橋本市長あてに謝罪文を掲載しておりますのでご確認ください。今後このようなことのないよう云々……、ご指導ご鞭撻云々……」
これくらいのことが書けなくて、よく出版社などやっているものだ。
橋下市長、週刊朝日の謝罪態度に激怒 「謝り方も知らない。鬼畜集団だ」
10月22日(月)  
「週刊朝日」が報じた自身の出自に関する記事をめぐり、同誌と全面戦争となっている日本維新の会代表の橋下徹大阪市長が22日、自身のツイッターで「朝日新聞出版と週刊朝日は鬼畜集団」「週刊朝日の体質は矯正不可能」などと激しい言葉で怒りを爆発させた。この日、23日発売の最新号(11月2日号)同誌に掲載される謝罪文の内容が明らかとなったことを受けての発言。
  “謝罪文”は、河畠大四編集長名で見開き2ページにわたり掲載されることが判明したが、橋下市長は、23日発売の同誌を、週刊朝日側が何のコメントも付けずに大阪市役所に送りつけてきたことを“暴露”し、激怒。「もうね、朝日新聞出版と週刊朝日は鬼畜集団ですよ。こやつらの先祖はどれだけ立派なのかは知りませんが、謝り方の礼儀すら知らない。人間足り得るイロハのイの字も知らない。朝日新聞グループは、いったいどんな社員研修をやっているんだ?人の先祖を否定する前に、自分ところの社員を人間に育てろ!」と非難した。  
さらに怒りを増幅させたのが、「現物(出自記事の掲載紙)を僕の母親に送り付けて、話を聞きたいと書面通知。僕の母親が取り乱す姿を記事にする企画」とだったことも明かした。  
ツイッターでは怒りの噴火は収まるところを知らず、「(週刊朝日の)謝罪が本当かどうかは皆さんに知ってもらわなければなりません」と、今後も記者会見やツイッターで非難を続ける考えを示した。  
問題となった記事は、ノンフィクション作家の佐野眞一氏と取材班が先週発売の10月26日号から始めた連載「ハシシタ 奴の本性」。橋下氏は、特定地域を「被差別部落」と名指しし、橋下氏の人格否定につなげていると抗議し、発行元の親会社である朝日新聞の取材を拒否。週刊朝日は19日、連載打ち切りを決めた。
なお、毎日新聞では、
市によると、同誌を発行する朝日新聞出版の社員が22日に市職員に手渡したという。
となっている。いずれにしても情けない謝罪(?)の仕方だ。

橋下市長:週刊朝日は「謝り方も知らない鬼畜集団」

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