2012年8月26日

MM9

MM9
怪獣災害を防ぐため、気象庁特殊生物対策部の職員らが奮闘する物語。この世界では、怪獣が台風のようにその年に現れた順番で「怪獣3号」などと呼ばれ、怪獣の大きさは地震のように「MM(モンスター・マグニチュード)」であらわされる。

我々が生きる現実世界の関東大震災や阪神大震災、オウムの地下鉄サリン事件などは、この世界では怪獣によって引き起こされた災害や事件という扱いになっている。その置き換え方も巧みだし、語り口も軽妙で読みやすい。そして、いずれも現実社会をちょっと皮肉ったような部分が垣間見えて考えさせられる。

あまり期待せずに買ったのだが、面白かったので続編も購入してしまった。

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