2012年7月2日

日本人男性が妻に読ませたくない本ナンバー1かも!? 『セックスレスキュー』


日本人男性が妻に読ませたくない本ナンバー1になるんじゃないかというくらい、過激というか、毒気が強いというか……、かといって不快感を抱くかといえばそうでもなく、実になんとも言えない読後感である。
夫婦間のセックスレスに悩む女性および彼女らを対象としたカウンセリング、それから彼女らと肉体関係を結ぶ「奉仕隊」と言われる男性ボランティアを取材対象としたノンフィクションであるが、あまりの内容に「これはノンフィクションを装ったフィクションではないか」と疑いもした。一部引用してみる。

冒頭6ページめに、奉仕隊を束ねるカウンセラーであるキム・ミョンガンの経験談がある。
「マスターベーションをしたらどうですかと、バイブレーターのカタログを見せた。そうしたら、『私は膣にモノを突っ込みたいんじゃないんです!』と怒られましてね」
のっけからこんな感じなのだから、あとは推して知るべし、ではあるが、もう少し引用を重ねよう。
「長い間セックスレスでいた女性は、夫から『女として最低』というレッテルを貼り続けられたようなもの。女性としての自信がなくなっているんです」とキムは言う。
キムいわく、男の人格と教養とペニスは、いずれも歯を磨くように毎日自分で磨かなければならない。人格だけでも教養だけでも、男は磨かれない。
「男の下半身は人格です。人格のない男はちんちんもだめ。人格なきちんちんはただの棒です。海綿体です」と、キムは笑う。 
セックスは食べ物とよく似ていて、ジャンクフードが好きな人も、グルメの人も、小食の人もいるように好みや必要な量は人それぞれ。パートナーの好みとあまりに違い過ぎれば生活しづらい点も同じだ。 
最後に、知る人ぞ知るアダム徳永にも取材してあり、例え話が上手かったので引用。
「キスして、おっぱいなめて、クリトリスを愛撫するのが普通だと思うでしょ? でもそれは違う。女性は全身が性感帯で、ゆっくりと快感のレベルを高めていけばもっともっと深く感じるようになる。37℃の温泉なんて普通ならぬるいと思うが、北極にもっていけば熱湯のように熱く感じる。同じ温度でも状況によって感じ方は違う。それと同じです。のっけから乳首やクリトリスを刺激するのは、上品な日本食のコースで、キムチの山盛りを前菜に出すようなもの。そこで快感の上限が来てしまう」
<関連>
封印されたアダルトビデオ
職業としてのAV女優

<参考>
スローセックス実践入門――真実の愛を育むために (講談社+α新書) 

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