2012年7月30日

精神科の診断

この図を色ごとに区別する。色がはっきりしているところは、ほとんどの人がだいたい同じ命名をするだろう。たとえば、縦じまを左から順に、
「赤、黄色、緑、水色、青、ピンク、赤」
と言っても、そこまで大きな反論はないと思う。しかし、では青とピンクの重なった部分はどうか、あるいは水色の一番上と一番下の違いはどうか、そう細かく分けるとなると、だんだんと難しくなる。人によって、「これは青に含める」「いや、ピンクでしょ」と見解が異なる。

精神科の診断も似たようなところがあって、大ざっぱな部分では見解が一致しても、重なり合った部分では、医師によって意見が異なることがある。上記の図で言えば、黄色と青を間違えるのは大ハズレだが、黄色と緑の重なり部分を「黄色」というか「緑」というかは人によるし、「黄緑」というカテゴリを作ってしまう人もいるかもしれない。だから前医と診断が異なっていても、黄色と青を間違えるくらいのハズレでなければ、それらは一概に誤診とも言えないのである。

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