2012年2月11日

しつこいけれど、何度でも言う。「瓦礫はただのゴミじゃない」

もう散々、何度もあちこちで言ってきていることだけれど、改めて。

被災地の瓦礫の処理に時間がかかりすぎているという報道があるが、 アルバムを拾い集めたり、どこかに遺体がないかと探したりしていることも一因であると思う。 そして、大災害でも数日で瓦礫撤去が済む中国なんかより、こんな優しい撤去をする日本が好きだ。

瓦礫瓦礫って言うけどさ、もとは誰かの大切な持ち物なんだよね。
そこを忘れちゃいけない。
被災地に医療派遣されたときには、 ランドセルが落ちていた、女性もののバッグが流されていた、プーさんの人形があった、ピアノが転がっていた、マット・ディモン主演映画のコピーDVDが埋もれていた、「マリンピア 夕涼み会」と書かれた8ミリテープが野ざらしだった、空気を入れて膨らます飛行機が萎んで泥にまみれていた。

そこには。

ランドセルを背負っていた子がいる。デパートで悩んでバッグを選んだ女性がいる。プーさんのぬいぐるみを買ってもらって喜んだ人がいる。誰かが、一生懸命練習して、誰かのために演奏したこともあるピアノ。誰かが、これ面白いんだよなぁなんてコピーしたマット・ディモン。誰かが、8ミリビデオで撮った夕涼み会。誰かが、お土産にあげた飛行機。

しつこいけれど、もう一回言う。

瓦礫は、もとは誰かの大切な持ち物。
放射能云々の前に、感情的に簡単に「処理」できない部分もあるよ。

 政府が「復興の司令塔」と位置づける復興庁が10日発足した。

 がれき処理、高台移転、放射能汚染対策……。同庁が中心となって財源や人材を迅速に手当てするテーマは数多く、課題も山積している。

 仙台市内のオフィスビル13階に開設された宮城復興局。職員への訓示を終えた宮城県担当の郡和子復興政務官は10日午後、深刻な表情で「一番の課題は膨大な量のがれき処理」と語った。宮城県内のがれきは、環境省の推計で1569万トン。県内で出る一般ごみの19年分に相当する。

 特に深刻なのは推計616万トンの石巻市だ。岩手(475万トン)と福島(208万トン)両県のがれきの総量にも匹敵し、「仕分けだけでも1日1000人ほどが必要」(村井嘉浩・宮城県知事)。津波被害を受けた家屋の解体が進まず、1次仮置き場へ搬入できたのは1日時点で43%。復興庁に対する期待は高い。

 高台への集団移転もこれからだ。宮城県内では12市町の約170地区約1万8000戸が高台への移転を検討する。昨年12月末時点で、移転先として951ヘクタールの土地、事業費などで2兆円超の財源が必要との試算もある。同県気仙沼市の菅原茂市長は10日の記者会見で、国から自治体に交付される「復興交付金」の調整役を復興庁に期待しつつ、「『これは出来ません』では困る。『復興の同志』となって、一緒に問題を解決する存在になってもらいたい」と注文をつけた。
(2012年2月11日 読売新聞)

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