2012年1月13日

君が代で起立は当然、しかし、起立しない自由がない世の中はイヤだ

橋下大阪市長が、君が代斉唱時に教職員への起立を義務づける条例案を提出するらしい。国歌を斉唱するときに起立をするのは当然だ。が、しかし、同時に「起立しない自由」が認められていない世の中はイヤだなと思う。

小学校4年生のころ、日教組の先生が「君が代」について、
「あれは天皇を崇め奉る歌なんだから、あんなもの歌わなくても良い」
というようなことを言っていた。

中学校のときには、やはり日教組の先生が、
「君が代も国旗もくだらない、蛍の光も軍歌だ、仰げば尊しなんて要らない」
と息巻いていた。

小中学生に対してああいう教育は良くない。教師が自分の信じる意見を述べるのは決して悪いことではない。ただ、教室内に大人が一人だけという絶対的な強者の立場で、そんな発言をすることが間違っている。それは洗脳、押しつけと言われても仕方がない行為である。持論を展開したいのなら、全校集会などを利用して、校長や教頭と公開討論するべきなのだ。そうすることで、子どもらは大人のいろいろな見方を知ることができる。こんな考え方もあるんだよと「教」え、そのうえで子どもたちの考える力を「育」む。これが「教育」であって、教室で一方的に教えるのは断じて教育ではない。

今回の橋下市長の条例案に話を戻す。起立しない自由がなく、強制的に起立させられる大人たちを見て、果たして子どもたちの中に真の愛国心は育つのだろうか。自由というものについては、ガンジーのこんな言葉を思い出す。
間違いを犯す自由が含まれていないのであれば、自由は持つに値しない。

俺は橋下市長は好きだが、この条例には反対だ。
橋下大阪市長、君が代起立条例を提案へ  2012/1/13
大阪市の橋下徹市長は13日、学校の入学式や卒業式の君が代斉唱時に教職員の起立を義務付ける条例案を2月議会に提出する方針を明らかにした。君が代起立条例を巡っては市長が代表を務める地域政党「大阪維新の会」が昨年の府議会に提案し、維新の賛成で可決・成立しており、同様の内容になるとみられる。

府の同条例は、府教育委員会が任命・処分権を持たない政令市の大阪市、堺市の教職員も対象に含めているが、罰則規定などは設けていない。

維新府議は提案の背景について「市で再提出することで条例の実効性を高める狙いがあるのではないか」と指摘する。

橋下市長は同日、大阪都構想を念頭に「(都の実現で導入される)選挙で選ばれる区長のもとでは起立して歌わなくていい区があってもいいが、今は僕が選挙を受けている唯一の立場として、条例を出す」と語った。

2 件のコメント:

  1. Ciao Willwayさん
    私も橋下市長、気性てきには嫌いじゃあないけど
    でも彼が行きすぎてしまった時に、なにがなんでも力で押し切る。ってとこが、石原さんのあ野妙な強きを彷彿とさせて、いやだなあと思います
    ガンジー、さすがですね

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  2. >junkoさん
    橋下さんが、これからどうやっていくのかは楽しみにしています。
    石原さんには、ちょっとガッカリしていますので。

    ガンジーは、名言をけっこうたくさん残してますねぇ。

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