2011年12月11日

「自己責任」の使い方に絶句した話

石野マコさん(仮名)、35歳女性、主訴は不眠。
内科で睡眠薬を処方され続けてきたが、改善が見られないため精神科受診となった。石野さんは、やんちゃ盛りといった感じの女の子を連れて診察室に来た。
気分の落ち込みや食欲不振などのうつ症状はない。どうやら単純な不眠と考えて治療して良さそうだ。
「夜中に途中で目覚めたときって、そのあとすぐ寝つけます?」
すると、石野さんはこう言った。

「いえ、この子にオッパイをあげるんです」

「あぁ、なるほ……、え?」


「この子がオッパイ欲しさに起きるんです」

「えっ……と、この子は……、何歳になります?」

「1歳11ヶ月になります」

「えーっと、僕は詳しくないんですが、離乳食とかは……」

「もう普通のご飯を食べています」

「オッパイは出るんですかね?」

「出ます」

「そのこと、小児科の先生や内科の先生は……」

「いえ、話してません」

俺はため息をこらえた。

「えーっと、石野さん、睡眠薬は母乳に溶けて、子どもさんの体の中にも入っていますよ」

「そうなんですか?」

「えぇ、妊婦さんが薬を飲む場合は、胎盤がすごくしっかりしたバリアーだから、薬のメリットとデメリットを比べて、明らかにメリットが大きいとなれば薬を飲んでもらいます。しかし、授乳婦の場合、メリットなどは関係なく、授乳をやめるか、薬を飲まないかのどちらかです。母乳の成分は、お母さんの血液とほとんど同じと考えたほうが良いですよ」

そこまで説明すると、真剣な顔で石野さんも頷いた。

「オッパイに溶けた睡眠薬の成分が子どもにどれくらい悪影響を与えるか、それは不明です。今すぐ問題が出なくても、もしかしたら将来的に何かトラブルが起きるかもしれない。それは今の薬のせいかもしれないし、まったく関係ない原因のせいかもしれない。だけど、もしかしたらあの時の睡眠薬のせいかもって後悔するのは嫌ですよね」

「そうですね」

「では、授乳をやめましょうか。もう2歳で普通のご飯も食べているし、大丈夫じゃないですかね」

「え……いや……、この子は断乳じゃなくて卒乳させたいんです」

「あぁ、なるほど、卒乳ですね。……え? 卒乳? それなんですか?」

「子どもが自分からオッパイを欲しがらなくなるまで待つ方針なんです」

「そうすると、なにか良いことがあるんですか? すいません、あんまり知らないもんで」

「母子のスキンシップができて、子どもの心理発達に良いみたいです」

不勉強で知らなかったが、そういうものがあるらしい。しかし、それはあくまでも母親の負担が少ないことが前提ではないだろうか。不眠症で薬を飲む状態になってまでするべきこととは思えない。そもそも、子どもに睡眠薬を飲ませているのと同じなのだから、決して良いことではない。

「それなら、睡眠薬をやめるようにしましょうか。それで頑張ってみましょう」

「え……いや、それだとちょっと眠れないんで……」

「えーっ……と、眠れなかったら昼間にきつくないですか?」

「きついです」

「きついと、お子さんに対して優しくできないこと、ありません?」

「眠れなかった翌日は、きつくあたったりします」

「それなら、睡眠薬を飲んで、授乳をやめて、昼間にしっかり遊んであげるほうが良いのでは?」

「……」

「お母さんが昼間にきつそうにしているのも、お子さんの心理発達には良くないかもですよ」

「そうなんですけど……」

しばらく説明したり説得したりして、ようやく結論にこぎつけた。

「じゃあ、授乳をやめて、睡眠薬を飲むことにします」

内科で処方されていた睡眠薬より、少しだけ強めの薬を処方して終了。

めでたしめでたし!!


ではなかった……。


二週間後、石野さんの再診。

「授乳やめてみてどうです?」

「それが……」

「は……い(ゴクリ)」

「夫と話し合って、やっぱり授乳はやめずに卒乳する方針で」

「え……? じゃ、薬は……?」

「飲んでます」

「は?」

「いえ、こちらでもらった薬は飲んでません。内科でもらっていた薬を二種類」

「は?」

「マイスリーと、レンドルミンです」

「え、えぇ、それは知っています」

「これもダメなんですか?」

「どれも、ダメです」

そこで、俺は石野さんが飲んでいる二種類の薬の添付文書を見せて、読み上げた。

「授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること」

そこで石野さんを見て言った。

「飲ませないほうが良いけれど、飲ませるなら授乳をやめさせる、そういうことです」

「はい」

「だから、授乳を続けるなら、睡眠薬をやめないといけません」

「え……、でもそしたら眠れない……」

「それは、お子さんがオッパイを……」

「はい、オッパイを欲しがるからです」

「授乳をやめるのは……」

「やめません、卒乳を目指します」

「それなら、やはり薬は処方できません」

「夫とも話し合ったんですが、自己責任で飲み続けるというのはダメですか?」

「良いですか、石野さん。僕たち医師は、薬の処方に責任を持たなければいけません。いくら自己責任と言われても、授乳すると分かっている人に睡眠薬は出せません。それに、ですよ。お子さんに何か障害が起きた場合、責任の重さがのしかかるのは、石野さんやご主人さん、ではないんです。辛さを背負うのは、お子さんなんです」

「内科で処方……というのは……」

「いや、授乳していることが分かった今、内科でも睡眠薬は処方されないでしょうね。さっきも言ったように、僕たち医師は処方に責任があります。それは精神科でも内科でも同じです」

結局、石野さんは非常に暗い顔をして帰って行った。


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読者のみなさんは、「アタッチメント・ペアレンティング」という育児法をご存知だろうか。米小児科医ウィリアム・シアーズ博士とマーサ夫人によって20年も前に提唱された育児法だが、これがいま米国で大きな論争を巻き起こしている。

日本語で「愛情育児」や「密着育児」とも訳されるこの育児法は、主に「 母乳で育てる(breast-feeding)」「ベビースリング(布状の抱っこひも)を使って子供と密着して過ごす(baby-wearing)」「添い寝をする(bed-sharing/co-sleeping)」といった育児スタイルを推奨しており、これらを実践することで親子の絆が深まり、子供が健やかに育つとしている。

論争の火付け役となったのは、この育児法を特集した米タイム誌の表紙だ。「Are you mom enough?(あなたは母親として十分ですか)」というやや挑発的な見出しの横で、26歳の母親が腰に手を当て、椅子の上に立ちながら母乳を飲む3歳の息子とともにカメラを見据えている。

実際の記事はシアーズ博士の生い立ちや、アタッチメント・ペアレンティングにたどり着いた経緯、同育児法を取り入れる母親達の様子、科学的な視点との比較などについて書かれており、表紙を飾ったジェイミー・リン・グルメットさんはアタッチメント・ペアレンティングを実践する信奉者の1人として紹介されているに過ぎない。

しかし、幼児の授乳にスポットライトを当てた表紙の衝撃は大きく、発売直後から「両足で立てる子供に授乳すべきではない」「行き過ぎている」「のぞき見しているようで不快」といった批判が噴出した。一躍時の人となったグルメットさんも、自身の育児スタイルについて「児童福祉局に通報すると言われたり、性的虐待と言われたりしたこともある」とタイム誌のインタビューで語っている。

これだけ大きな反響があるのは、波紋を呼ぶ表紙もさることながら、アタッチメント・ペアレンティングの概念自体が米国に文化として根付いている育児法と異なるためだろう。

タイム誌の記事は、「ここ20年のアタッチメント・ペアレンティングの台頭が、母子の関係性についての既成概念を打ち砕く一因となった」と述べているが、米国では依然として幼少時から子供に「自立」を促そうとする風潮が強く残っている。また、親になっても夫婦の時間を重視する傾向があるため、母親が子供に四六時中付きっきりになることや(シアーズ博士は泣く子を放っておくと脳に損傷をもたらす恐れがあるとしている)、子供と一緒に寝ることに抵抗感を示す人も多い。

実は筆者自身、子供達が乳児の頃にアタッチメント・ペアレンティングを育児に取り入れていた経験がある。日本在住だった当時、シアーズ博士による育児書「ベビーブック」を読んでベビースリングを利用しようと決めたのだが、 同育児法を実践しているか否かにかかわらず、まわりにも当時人気のあったベビースリングを活用し、栄養価が高いと言われる母乳で育て、子供の情緒安定や夜間の授乳のために添い寝をする母親が多くいたため、自分の育児スタイルに特に違和感は感じなかった。

しかし、筆者の米国人の夫はとりわけ添い寝に反対で、親子は別室で寝るべきと考える夫と意見が衝突することが頻繁にあった。タイム誌が引き金となった今回の論争でも、表紙そのものと長期授乳の是非以外に最も物議を醸しているのは添い寝についてで、ここしばらく賛否両論の意見が飛び交っている。

賛成派は、欧米に多い親子別室で寝る習慣は歴史が浅く、世界的には依然として添い寝が主流と論じるとともに、親と一緒に寝る子供は夜泣きしにくいなどの利点や、肥満になる確率が独り寝の子供より70%低いという研究結果を紹介している。

一方の反対派は、大半が添い寝による乳幼児事故死の危険性を指摘している。実際に、米国小児科学会(AAP)は親子同室(room-sharing)を推奨しているものの、添い寝は窒息死や圧迫死、ベッドと壁の隙間に挟まるなどの恐れがあるため避けるよう勧告している。また、米国消費者製品安全委員会(CPSC)も2歳以下の添い寝はリスクが高いとして危険警告している。

授乳に関しても、米国では外出先で授乳ケープなどを用いて授乳する母親を見かけることがほとんどない。外ではミルクや搾乳した母乳を哺乳瓶であげるのが一般的なようで、米国疾病管理予防センター(CDC)によると生後6カ月まで母乳のみで育っている乳児は14.8%にとどまる。タイム誌表紙のグルメットさんのように子供が幼児になっても授乳を続けるのはほんの一握りの母親だ。

移動も車社会のため、かごのように持ち運びのできるベビーシートが広く利用されている。前向きの抱っこひもや背負うタイプのアウトドア用ベビーキャリアは時々見かけるが、公園などではベビーカーで散歩をしている家族が多く、ベビースリングはあまり見かけない。

育児法をめぐって議論が勃発するのは今回が初めてではない。昨年、エール大学法学部教授で「タイガー・マザー」の著者であるエイミー・チュア氏がウォール・ストリート・ジャーナルに寄稿した「Why Chinese Mothers Are Superior(なぜ中国人の母は優れているか)」と題されたエッセーが大論争を巻き起こしたのは記憶に新しい。チュア氏はこの中で、自身の2人の子供を例に挙げながら、極端とも思えるスパルタ教育が英才児を育てると主張した。

また、今年初めにはこれに対抗するかのように、パリ在住の米ジャーナリスト、パメラ・ドラッカーマン氏が「Why French Parents Are Superior(なぜフランス人の親は優れているか)」 というエッセーを同紙に寄稿し、感情や知性、自制心の発達をサポートするフランス式子育ての利点を挙げた。

より良い子育てのための議論は尽きないが、様々な育児法が話題に上っては消えていくなかで、ひとしきり論争が終わると結局は、「子供をどう育てるかは各個人、各家庭の自由」でまとめられることが多いようにも思う。

タイム誌の表紙についても、3歳児への授乳には拒否反応を示した人が多いなか、「彼女は自分の子育てに誇りを持っているだけ」「小さな子供が母親を求めて何が悪い」という支持の声も上がっている。渦中のグルメットさんは長期授乳について、「生物学的には普通のことで、社会的にまだ普通ではないだけ」と語っており、「より多くの人が目にすることで、私たちの文化に浸透する。そのためにも多くの人に見てもらいたい」と自らの信念を貫いている。

取材を進める過程で、筆者は「育児法はどれも全く気にしたことがない。分からないことがあれば人に話を聞いて、何が自分の子供に合うかを模索するだけ」と話す2歳の娘を持つ母親に出会った。今回の論争では感情的な意見が多く聞かれるが、案外彼女の言葉が究極の子育て論なのかもしれない。

*****************

ジェンキンス沙智(さち) フリージャーナリスト・翻訳家

愛知県豊田市出身。テキサス大学オースティン校でジャーナリズム学士号を取得。在学中に英紙インディペンデント、米CBSニュース/マーケットウォッチ、米紙オースティン・アメリカン・ステーツマンでインターンシップを経験。卒業後はロイター通信(現トムソン・ロイター)に入社。東京支局でテクノロジー、通信、航空、食品、小売業界などを中心に企業ニュースを担当した。2010年に退職し、アメリカ人の夫と2人の子供とともに渡米。現在はテキサス州オースティンでフリージャーナリスト兼翻訳家として活動している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120529-00000001-wsj-int

24 件のコメント:

  1. 夫婦2人してバカなんでしょうか…?旦那さんと一体何を話してそういう結論に至ったのやら。

    バカ親には悩まされたばかりです。
    リトミック講師をする時、音楽がどうこうよりも1番気をつけるのは飲み込めるサイズのモノが周りにないかなんですよね。3、4歳の子なんて動きまわるしなんでも口に入れてしまうので注意して手の届く範囲に何もない状態にしているんですが、1人の子が親の服からボタンを千切ったのかボタンを飲み込んでしまい…病院に行って大丈夫だったようですが、親(父親含む)にボロクソに文句言われました。「なんでちゃんと見ててくれないんですか?」って。でもその親はその時お喋りに夢中だったんですよね…自分達はボタンとか飾りが付いてる服も着ないように注意してるし、アクセ類にまで気を配ってます。ケガなんかもないように、ピアノの角にはスポンジだって貼ってます。安全に教室で過ごせるようにできる限りの事はしているつもりです。とこれ以上求められても困ると説明したら父親の方に胸倉捕まれ怒鳴り散らされ、母親の方に泣き喚かれ大変でした。自分が親ならまず目を離さないし、目を離した事を後悔するのに責任転嫁とは…
    後日その子が家で昼間にバスタブに落ちて溺れたとその親が騒いで話していたので子どもが可哀想で仕方がなかったです。

    完全に親の責任でしょう。バスタブの水は抜いておかないと1番危険だって事くらい自分でも知ってますし、子どもが居たら絶対気をつけるのに。きっとまた食べ物以外を家でも食べるんだろうなぁ…と思うといたたまれないです。
    病院でも同じように怒鳴り散らしたか泣き喚いたんだろうなぁと思うとお医者さんもいたたまれないですけどね。

    長くなってすみません。

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  2. >あっこ
    俺の患者はともかく、そっちひどいね。
    テレビや雑誌ではそんな話聞くけど、まさか本当にいたとは。
    ボタン飲んだくらい、べつに放置で良いんだけどね(笑)
    風呂はやばい風呂は。

    その親、将来、というか今でもすでにモンスターだけど、
    小学校に入ったら絶対にスーパーモンスターになるぜ。

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  3. 子ども関係は親に話をするのが苦労します…「子どもが居ない人に言われたくない」って言われちゃうし。

    それよりも、あの飲み屋のママが妊婦さんにも関わらずお酒とタバコがガンガンなのが心配でたまりません。止めても「そんなに子どもはヤワじゃなかよ~。気にしすぎさ~」って(涙)
    子どもを守れるのは母親しかいないのに。自分の体を通して子どもに害が行っちゃうのに。
    って飲みながら悶々としてました(。-_-。)

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    1. その飲み屋のオカミさん自体がすでに依存してるからメンクリ必要なのでは
      「そんなに子どもはヤワじゃなかよ~。気にしすぎさ~」言葉の額面通りに受け取らず本心、タバコや酒に依存することでバランスをとると言う、悪い方法にハマってる可能性もあり。何かを怖がってるのかもしれません。正気なら誰だってタバコ酒はやめます。依存状態のように思えますね。

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    2. >あやめさん
      そのオカミは依存状態だろうと思います。
      ただ、本人が困らないと何も手出しができないんですよね。

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  4. >あっこ
    あいつ、そんなこと言ってんのかぁ。
    アホやなぁ……。

    「子どもがいない人には分からない」
    それ俺も言われたことあるなぁ。

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  5. Ciao Willwayさんにあっこさん
    笑 私も言われたことありますよ
    「子供のいない人にはわからない」
    子供がいても、やっちゃまずいこと、やっていいことの線引きは変わらないと思うんだけどね

    しかし
    この患者さん 読んでて腹が立ってきた
    馬鹿すぎ
    このお教室の親も、まさになんでも人のせい 溜息
    まあ、こういう人は多いですけどね
    日本でね、電車の中でまだ2歳くらいの男の子の髪の毛を緑に染めてる馬鹿母を見ました
    こういうのがいるから、親の不注意のうっかり事故って後を絶たないんですよねえ
    あ~~
    しかし...馬鹿すぎ
    話は変わるけど、こういう人々に放射能は危険極まりないから、原発やめましょうと言ったって、わかんないだろうなあ...と 気抜け

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  6. >junkoさん
    あっこの教室のばか親に比べたら、一応一生懸命ですよ、俺の患者は。
    方向性というか、検討力というか、そういうのがちょっと間違っているだけです。

    でも、こういう人に限って、もしかしたら放射能なんかにはピリピリしているかもですね。

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  7. >junkoさん、いちは先輩
    「子どもがいないから分からない」発言は最も過ぎて返す言葉もなく、泣きそうでした(涙)

    先輩の患者さんにしても、自分のケースにしても、自分は子どもを大切にしている!っていう自信があるからこそ周りに目が向かず、考えの方向性が間違ってしまうのかもですね。

    先輩の患者さん自身はともかく…
    患者さんの子どもさんには元気に幸せに過ごして欲しいですね。

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  8. >あっこ
    『「子どもがいないから分からない」というあなた方には、
    大勢の子どもを一気に面倒みる私のことは分からないはずですよね」

    こういう「○○じゃないから分からない」という理屈はもっともっぽいけど、
    ただ相手の言論を封殺するだけの低レベルな攻撃だよ。
    そんなこと言い出して許されるんなら、
    「あなたは、私じゃないから、分からないんだ」
    というのだって成り立っちゃうじゃん。

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  9. モンスターの思惑通り封殺されました(;´Д`A
    アラフォーのモンスターからすれば自分は頼りなく見えるでしょうし、モンスターの言うように分からない事も勿論あるのですが…でもそれを「分からないから」で済ませてしまうんじゃなくて分からないからこそ理解する努力をしてきたつもりだったので大打撃だったんですよね。

    モンスターは相変わらず何かと小言を言ってきますが、少しでも多くの人に「あっこ先生で良かった!」って思ってもらえるよう日々成長しなきゃなので落ち込んでられるか!と日々奮闘中です。
    ちょこっとだけ、子どもの前でギスギスしてたら情操教育も意味をなさないんじゃない?とモンスターに対して思ってますけどね(。-_-。)

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  10. >あっこ
    報われない努力はない、と俺はそう思っているよ。
    賞やお金など形に残らなくても、自分の中で残るんだから。

    良い経験で、良い人生を!!

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  11. 今更ですが、ちょっと思ったので書きます。
    石野さん、ダンナさんとの関係は良好だったのでしょうか?
    奥さんの立場が弱いと、周囲の人の意見に振り回されてはっきりと物事を決められない時があると思います。
    もしかして、卒乳はダンナさんのこだわりなのでは…?

    陰にDV(言葉も含めて)などが存在する時、被害者はそれを隠そうとして余計にあやふやな言い方になることもあると思います。そして、そのせいで真意が伝わらず、助けが得られなかったり…
    と、あくまでも私の頭の中で進行中の物語ですね、これって。
    被害妄想的な意見ですみません。

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    1. >こばねさん
      ありえますよね。
      ただ、患者が言いたくないことを無理やり引き出すのは治療的ではないので、本人が治療したい、助けて欲しいと思うまでは待機です。

      削除
  12. 離乳食の時期に授乳が止められない夫婦。母親が旦那と相談したと言うのは信憑性が薄そうです。母親がいつまでも母乳を与えていたいのかも知れません。子供への依存を疑わなかったのでしょうか。母親のメンタル面が心配です。このまま大きくなった場合眠剤による悪影響がどう出るか未知数と言われても授乳を止められない母親の精神的な問題が背景にありそうです

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  13. 素人でもわかり易いほどの非合理かつ愚かな判断をしてしまう患者がいても、こいつ馬鹿親だ、モンスターだと感情的に罵らず、ぷろならば冷静にその背景を探ってみてほしいものです。なぜ、その人はそういう行動、判断をするのか。患者を馬鹿親と罵ってる間は欺瞞のきわみです。

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  14. >あやめさん
    確かに、なんらかの背景はあるかもしれません。
    しかし、精神科医は診察室で患者が語る「困っていること」を取り除くのが仕事ですので、もちろん背景は探りますが、当てずっぽうで「あなた、実はこうじゃないですか?」と言うことはありません。また、それをしてしまうことは非常に非治療的です。この母親の背景に問題があるのは事実でしょうが、そこに本人が気づかないと意味がないし、本件の場合は子どもに影響があり得るので緊急性が高く、だからこそ冷静に薬の副作用に関して説明し止めるように説得したのです。背景をさぐるなど悠長なことを言っている場合ではありません。それは薬を止めた後でも良いことですから。
    これは決して欺瞞ではないのです。

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    1. 悠長なこと言ってる場合じゃない!とどんなに切迫していても、”合理的判断を欠くほど余裕の無い相手”にいくら薬の添付文章読み上げても無駄でしょうね。どうにもし難い現実の壁なのでしょうが、何が彼女をそうさせているのか分からないことには説得しようが無いですね。どんなに切迫していも悠長なこといてる場合でなくとも。薬の副作用についての十分な説明が医師の立場として重要なのはわかりますが。。。

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    2. >あやめさん
      そうなんですよね。
      添付文書を読み聞かせても、たぶん分かってもらえない。だから処方をしない、という方針としました。これで、本人が不眠で本格的に悩むなり、その他の家庭内病理が明るみに出てくるなりすれば、それが一番良いと思います。でもまずは、睡眠薬を赤ちゃんに飲ませる(間接的にですが)をストップが最優先、考えてみたら虐待への対応と似ているかも知れませんね。

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  15. 説得するときは相手の立場に立って、と言われたことがあります。何故、薬服用し我が子をリスクに晒してまで卒乳にこだわるのか。
    この女性患者の言うとおり「母子のスキンシップができて、子どもの心理発達に良いみたいです」が本心とはまさか思ってませんよね。

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    返信
    1. >あやめさん
      精神科医の仕事は、まず相手の言葉を信じるところから始まります。テレビや映画、小説みたいに仕草や言葉から相手の本心を探り当てて……、ということは絶対にしないとは言いませんが、それが本職ではないのです。相手がそう言って睡眠薬を欲しがるのであれば、二者択一を迫らなければいけないんです。

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  16. いつも「なるほど。。。」と唸りながら、読ませて頂いております。
    一点ご質問があるのですが、この患者さんは「妄想の症状を呈している」とは診断されないのでしょうか。非合理的かつ訂正不能な思いこみ、という妄想の病態を、文章を読む限りではひじょうによく感じるのですが。。。
    直接診察された先生のご意見をぜひお伺いしたく思います。どうぞよろしくお願い致します。

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  17. >匿名Apr 14, 2012 05:34 AMさん
    うーん、妄想とは言えないでしょうねぇ。卒乳させたいという思いも理解不能というわけでもないですし、薬の説明にも一応納得はしているわけですし。

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  18. 私の友人の娘さんは自分の子供に幼い頃から下剤を飲ませています。理由は偏食のため便が出ないからだそうです。顔色も悪いです。友人は孫の健康を心配していますが、娘夫婦は「薬で大丈夫」と言うだけです。この夫婦は、自分の子供たち(3人いる)をとても愛しています。私は「なのにどうして・・・?」とも思いますが、「子供のいない人には分からない」と言われるので黙っています。(友人が言っても聞かないのだし)

    見て見ぬふりをしているのではありません。色々な人のお手伝いしたり気づいたことは言ったりしてきました。ところが、助けてもらうのはいいけれど言われるのは嫌みたいで、気に入らないと悪口で返します。(友人たちは私を擁護してくれますが)
    そうやって、何度も心配していた通りの結果になった子供たちを見てきました。赤ちゃんの一人は、私の言った通りに死んでしまったこともあります。

    それでも見捨てるのではなく、出来るかぎりそれぞれの親子の力になりたいと思っています。色々な経験を通して学んだことは、辛抱強さでしょう。私より夫の方が辛抱強いです。

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